ページェント・イブ ~エリー My Love~【長編】
―――――どのくらい時間が経ったのだろう………。


それからしばらく、アタシたちは二人寄り添ったまま、仙台の街を見下ろしていた。

あれから特に何も話さず、ただ、ぼんやり同じ景色を眺めているだけ………。

“俺の庭”だって、ここに連れて来られて、プロポーズかと思ったら違うとか、信じてついてきてとか言うし………。

何だかワケわかんない。
一体何を考えているの?


「………………行こうか」

シンが口を開く。

「ん………」
無機質な返事をしてしまった。





「…………久しぶりのこの景色を眺めて、エネルギー貰った」

「俺さ、何か新しいこと始める時や、落ち込んだ時はここに来て、一人でただぼーっと…景色眺めるんだ………」

………少し寂しそうだった。
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