2LDKのお姫様
「別に私は何もしてませんよ」



しゅいろは深くため息をつきながら、いつもの事でしょ……と眠そうに呟いた。



「いやいや、めったに無い怒りだったんだって」



「また生理前とか、欲求不満なんじゃないですか。遅れてきた発情期みたいな」



「うーん」



ホノカは色々と整理を始めた。



シオリとの付き合いは、もう随分と長い。



シオリは別に生理前はそんなに機嫌は悪くない。生理痛は相当酷いらしいが。欲求不満なのかは伺い知れ無い。



何せこればかりは、あの2人にしか解らない事。



「まあしゅいろ。私は実家に帰るから」



「はぁ、どうしてですか」



しゅいろは飛び起きた。



「一週間は大くんいないのよ。私の手には負えないわ」



ホノカは洗面所へ行き、物凄い速さで歯を磨き、荷物を纏めた。









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