2LDKのお姫様
しかし、荷物を纏めていると、しゅいろが部屋へやってきた。
「何さ、しゅいろ」
そして必死に服をカバンに詰め込んでいるホノカの横に来て、しゅいろも荷造りを始める。
「ホノカ先輩だげ逃げるなんてズルいんですよ」
どうやら2人して逃亡を謀るらしいが。
「まあ良いわ。あと問題なのはどうやって家を出るかだよ」
「シオリ先生、確か部屋に戻ったから、今なら出れるかも」
ひっそりと、忍び足で玄関へ向かう2人。
「よーし、」
静かに、物音一つ立てず玄関についた2人。
しかし、そう何でも簡単に行く人生など存在しない。
『おふたりさん、何してるの』
リビングの方から聞き慣れた声。
「え」
思わず身震いするホノカとしゅいろ。
「少しね。天気も良いし散歩にでも行こうと」
『へぇ……そんな大荷物で』
シオリの厳しい視線が刺さる。
「あ、電話だ」
そんな息を呑む展開は一本の電話で終わろうとしていた。
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「何さ、しゅいろ」
そして必死に服をカバンに詰め込んでいるホノカの横に来て、しゅいろも荷造りを始める。
「ホノカ先輩だげ逃げるなんてズルいんですよ」
どうやら2人して逃亡を謀るらしいが。
「まあ良いわ。あと問題なのはどうやって家を出るかだよ」
「シオリ先生、確か部屋に戻ったから、今なら出れるかも」
ひっそりと、忍び足で玄関へ向かう2人。
「よーし、」
静かに、物音一つ立てず玄関についた2人。
しかし、そう何でも簡単に行く人生など存在しない。
『おふたりさん、何してるの』
リビングの方から聞き慣れた声。
「え」
思わず身震いするホノカとしゅいろ。
「少しね。天気も良いし散歩にでも行こうと」
『へぇ……そんな大荷物で』
シオリの厳しい視線が刺さる。
「あ、電話だ」
そんな息を呑む展開は一本の電話で終わろうとしていた。
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