2LDKのお姫様
『……あぁ、あのね………』



何かを必死に考えているんだろう。またその表情が可愛らしい。



彼は少しほほ笑みながら



「なにかお願いごとですか」



取り敢えず話しかけておく。



『今日お休みなの……だからね』



今日は土曜日だが、シオリたちはよく土曜日も学校に行っていた。



「はい」



『だからね………』



自棄に困った顔をする彼女の理由には、実は昨日の夜……



「え、明日買い物行くの」



『うん。だからどっちか1人さ、付いてきて』



「えー」



この寒い時期の買い物は最悪。



「確かさっき、しゅいろが行きたいって言ってたような……」



「ちょ、私言ってないでしょ」



そんな二人の喧嘩がいつも始まり、結局……



「これで決めようよ……」



ホノカがいつものアレ、いや、あるモノを取り出す





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