2LDKのお姫様
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「……という夢を見たのよ」


ホノカの実力発揮だ。


ドッキリ落ちと見せ掛けておいて、夢落ち。


実は三人の姫たちはずっとこたつに入ったまま。


別に大も今日はバイトでいないことはシオリは知っていた。


『………下らない』


恥ずかしかったのか、シオリは少しそのガールズトークの内容に顔を赤く染めていた。


「にしても、その夢の中の私、なんだか凄く馬鹿みたいじゃない」


と、しゅいろは文句を言ったが、別に反論が無く、しゅいろは泣いた。


そして……


「じゃあいつか正夢にしようかな」


またシオリが体をビクッとさせた。


「嘘よシオリ」


シオリは
夢の中でも弄られ役なのだ。


そして


「でもやっぱり、夢の中でもシオリはお姫様で、図々しいんだよね」


一言多いのが彼女の悪い癖だ。





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