２ＬＤＫのお姫様

「態度が…デカイのよ。態度は２ＬＤＫ並みだね」


まったく、それを聞いていたシオリの怒りセンサーは作動し始め、ピキーンと、楽々ＭＡＸを越える。


「何よシオリ」


まあそこが彼女の売りでもある。


ピンポ〜ン♪


チャイムが鳴った。


玄関へはしゅいろが行く。


……………………………


「隣に住む浮気少年の
　大が来たぜぃ〜」


その言い方は止めなさいと何度も言われているのにも関わらず、ついそう言ってしまうらしい。


「良かった大くん。君がいなかったらシオリから……」


『………何』


「いえ、何でも無いです」


その時ホノカが見たシオリの笑顔はえらく恐怖と憎悪に満ちていた。


と語る。


『……いらっしゃい』


「あぁ、おじゃまします」