*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
静かに寝室に入る私。なんかドキドキする。
このばれちゃいけない沈黙って苦手なんだよね。笑いが込み上げてきて、両手で口を押さえながらベッドに近づく。
和人は背を向けて静かに寝ていた。
だけど私がベッドに手をついただけで、寝返りをうって薄く目を開ける。バチッと思いっきり目が合っちゃった。
「……あれ? 何時?」
「8時前」
「……学校は?」
「和人の寝込みを襲おうと思って嘘ついた」
ベッドにもぐり込んで和人の体の上にのると、ぷっと吹き出した。
そのまま唇を重ねようと耳に髪をかけて顔を近付けた瞬間、グッと肩を掴まれる。
「……待って。俺、寝呆けてないよね?」
右手で目をこすりながら聞いてくる和人。木下さんのことがあるから慎重になっちゃってるよ。