好きなんて言えない


「大丈夫だよ。ちゃんと時は流れてる。
いつか思い出として,これからの時を刻めるから。…な?」


思い出として…時を刻める…


「……っ…」


私はこの時初めて涙を流した。


我慢してた,はりつめた糸がプチンと音を立てて切れるように


私の涙は止まらない。


ただただ頬を伝った。


「泣くなって!…あぁ,もう!」


―グイッ!


「…えっ…?」


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