サンタクロースに恋をする
『咲さん。』


急に真剣な顔で名前を呼ばれて驚いたあたしは背筋をぴんと伸ばして返事した。

『はっ...はいっ! 』


『僕の仕事は終わりました。国に帰らなければなりません...一緒に来ては頂けませんか? 』


(ロイが...居なくなる。)

何となく感じてた。サンタクロースの仕事は毎日あるわけじゃない。


クリスマスイヴが終わったらきっとロイは帰るかも、って。


(一緒に来てって言ってくれた。嬉しい...でも! )


『ロイ。』


『僕にはあなたが必要なんです。』


そう言われると今した決心が揺らぎそうになる。


(それでも...言わなきゃ。)
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