リボンの指輪
まさか、あのシーンを頼に見られるなんて!




恥ずかしい!




「き、気をつけます」




「恋人らしいことしてんじゃん、陽菜も」




「そりゃ、あたしだって付き合ってるんだから……」




「でも、キスだけなんて、子供だなっ」




きゃっきゃっと、まるで子供のように、頼はベッドの上で騒ぐ。




「あのさぁ、あたしが頼に全部話してるとか、思わないでよねっ!」




「え、何!?」




「……別に、優希くんが、初めての彼氏じゃない、し」




「…え?」




でも、それは本当の話。
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