罪と罰と恋と…
それで何回も冴子と話し合いをするが、何度話してもいつも同道巡りでいつまで経っても何の前進もなく、時だけが足早に過ぎて行った。
塾はあの事件で変わり果てた姿になりそれまでの投資が経営を圧迫し、しかも俺は借金の肩代わりで経済的にも完全に行き詰まっていた。
それまでの給料などとれるはずもなくかといって…そんなことを冴子に話そうものなら無限地獄に堕ちるのは火を見るより明らかで…
消費者金融への毎月の返済と冴子へ上納する生活費…それに塾の運転資金の工面に追われ…
家に帰れば冴子には「何か最近…生活費少なくなってない女でもできたんじゃないでしょうね」と言われ、それには俺も我慢できずに喧嘩が絶えない毎日に嫌気がさし…その頃から離婚の話ばかりするようになった。