幸せ色の贈り物
寒さに堪えきれなくなり、暖まろうと駆け寄ったコンビニの前。
ガラスの向こうにチラッと見えた雑誌に、思わず足を止めた。
“クリスマス☆特集!2006”
そんな些細なことに、あたしの胸はチクリと痛む。
いくら現実逃避したところで、今日がクリスマスであることに変わりはなくて。
あたしがフラれた事実も、変わることはなかった。
そんなことに、あたしの涙腺はまた緩んできて。
止まったはずの涙が再び溢れだしていた。