幸せ色の贈り物
「ありがとう、エレナ。」
「ちづ…」
「それだけで、最高だよ。2人の気持ちが最高のプレゼントだよ。」
あたしは幸せものだと思った。
あの日の悲しみを、幸せに変えていけるような気がした。
また、笑って話せる気がした。
それだけで、最高のプレゼント。
もう一度、ありがとうと泣き笑いしたあたしに、エレナは優しく微笑んだ。
そして。
「まだだよ、ちづ。もっともっとすごいプレゼントが……」
すっとエレナが指指す先に
「ほら。」
もっともっと、もっともっと。
最高のプレゼントが…
そこに、いた。
「嘘…」
そこに、マサがいた。