幸せ色の贈り物
時が止まり、驚きで涙も引っ込んだ。
「…マサ?」
確認するようなあたしの問いにマサがふわっと微笑む。
「うん、俺。」
その声を聞いた途端、引っ込んだはずの涙がぽろぽろと溢れだした。
大好きなマサを前に溢れるのは、ありがとうと
やっぱり、ただ大好き
それだけ。
なのに、やっぱりあたしは肝心なときに声がでない。
今日は風邪はひいてないのに。
これじゃあ何も伝えられないよ。
ねぇ、マサ。
大好きなの…。