梟~幼少編~

対面

「思ったより早く決心してくれたの。翼飛」
「ええ、まぁ」

翌日翼飛は族長の家へ行き教育係を引き受けることを伝えた。

「では、威白さんの所へ行ってきますので…」

族長への報告は手短にしさっさと威白の家へ向かった。

「翼飛。本当に申し訳ない。感謝するよ」

威白は頭を深々と下げた。

「あなたは俺の師匠に当たる人だ。そんな人の頼みを断れないですよ」
「その、もうひとつ注文していいか?」
「なんですか?」
「俺が武隊で遠征してるときも梟悦を預かって欲しい。さすがに7歳の子供を家に残すのは心配で」
「そ、それもそうですね…。わかりました。うちで預かりますよ」
「ありがとう」


「お父さ-------ん」
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