Cry!Cry!Cry!
後ろからひそひそ声で話しているのが聴こえる。
「うわっ、まだ学校来てるんだ。
早く学校辞めねぇかな。」
教師なんてそういうものだ。
裏表があり自分に忠実な生徒だけをひいきし、
ただの落ちこぼれにはゴミを見るような目で見下す。
だから、大人は嫌いだ。
大人は信じられない。
人間は信じられない。
教室に着くと人の気配がした。
後ろの窓側の席、あたしの席に誰かが座っている。
「美々・・・?」
美々は赤い紙をビリビリ破っている。
美々が座っている周りには赤色の紙くずが散らばっている。
「きれいでしょ…?花びらみたいで。」
びりびりと引き裂く音とともに美々は言った。
「何をやってるの・・・?」
驚きの余り、平常心を保つのがやっとだった。
「見れば分かるでしょ?」
赤い紙くずは、美々の手から舞い散った。
あたしの目の前に落ちた紙くずを見ると
黒い明朝体で文字が書かれているのが分かった。
この赤く染まった紙くずは全部、あたしの教材…?
美々が舞い上げる赤い紙くずは
花びらではなく、血のように見えた。