Cry!Cry!Cry!
「そうか…。発情期オオカミと二人だけにするべきではなかったね。」
「柊先輩…言っていることが…」
「天然記念物もやるときゃやるね。」
「言っている事がさっぱり分かりませんが
これ以上、ヒカルくんのイメージを壊すような発言をしたら
放送禁止になりますよ。」
夜、夕飯も食べ、風呂も入り、落ち着いたフリータイム。
部屋で柊先輩と女子だけの時間をゆったり過ごしていた。
「わっかんないよぉ。今ぐらいの男の子は暗闇の中、
女子と二人っきりになったらオオカミに変身するんだから。」
「暗闇じゃありませんから!!てか、その話から離れましょうよ!!」
柊先輩はふぅっとため息をついて美肌パックを付けた。
「でも、言っておくけど、許されるのは片思いだけだからね。」
あ…はい、そうなんです。
この野球部には誰が付けたか分からない面倒な鉄則があり
それは男女交際を禁ずるということ。
お年頃の男女がそんなこと守れるかっつーの。
(守ってるけど…。)
まぁ、もし付き合っていて顧問(監督)にバレたら・・・
ピンポーン
呼び鈴が鳴った。
「誰だろう?」
「男子しかいないでしょ。」
ドアを開けるとデカサンをかけたぶっちょ先輩が
ヨゥッと手をひらひら上げた。