Cry!Cry!Cry!
「わざわざ星が丘までお越しいただき有難う御座います!
今、ベンチまで案内しますね♪」
星が丘のマネージャーは可愛らしい女の子だった。
ポニーテールで清潔そうな肌と混じりけのない笑顔。
こりゃ、星が丘のマドンナ決定だな。
「うわっ、いいなぁ。あんな子がマネージャーなんて天国だし!!
ウチの学校なんて・・・」
部員の奴らがチラッとあたしと柊先輩を見る。
「S女と貧乳チビだもんなぁ~…。」
ぶっちょ先輩がはぁっとため息をつく。
「だぁぁぁぁぁぁぁれがS女だってぇぇぇぇぇぇぇっっ????」
柊先輩が狼のように声を張ると
部員たちは怯えて星が丘のマネージャーのほうへ寄って行った。
「先輩ダメですよ、男子はああいう純粋そうな子が好きなんだから。
しょうがないですよ。」
まぁ、確かに貧乳チビはカチンと来たけど謙虚に受け止めよう。
「あの女の子…。始めてみる顔だね…。1年かしら?」
「あれ?じゃあ、今年入る1年ですかね?」
「そうじゃない?今までは私の一個上の磯山って人だったから。」
「あー、野球新聞で見た事あります!!なんかとてつもない練習メニューを組んだ人って。
なんか柊先輩に似てますね。」
柊先輩はフフフッと不気味に笑った。
「そうかなぁ?まぁ、私もとてつもない練習メニューで痛めつけるのは好きだけど☆
フフフフフフッ☆」
前言撤回。やっぱり似てないです。先輩のほうがキャラ濃いです。
でも、良かった。あの星が丘のマネージャーが新井幸じゃなくて・・・。
いや、良くも悪くもどちらでもないけど。
なんか…もしあのマネージャーが新井幸だったら、負けるもん。ほんとに。
星が丘のマネージャーに案内されたベンチに着くとあたしはあたりを見回した。
「げっ、人かなりいるじゃんっ!!」
ネットの後ろにはたくさんの見物客。(ほぼ女子)