プレゼント(Intron crack企画)
「サンタさん! お誕生日ケーキ何味?」

真珠の涙も乾き、喜びに頬を上気させた少女に視線を向ける。


黒いミニスカートが少女の背後から近づいてきた。

スカートから真っ白い足が伸びている。

相変わらず細い足。

その下は長机に隠れているが、見なくても分かる。

同じ黒で統一したロングブーツ。

彼女によく似合った素敵なブーツ。

小柄な彼女が少しだけ背が高くなるブーツ。



「きっとチョコレート味よ」

その声に少女と母親が振り返った。






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