プレゼント(Intron crack企画)
「聞いた」

「えっ?」

「森君に」

「あっ……」

しばらく沈黙が続く。

閑散とした夜の駅前で。

長机を挟んで見つめあうケーキ売りのサンタと、ファッション雑誌から抜け出てきたモデルのような女の子。

「だ、だってさ、お前がバースデイケーキなんか欲しいって言うからさ、今夜クリスマスだぜ? 普通クリスマスケーキしか売ってないよ、だから頼み込んでタダ働きで……」

「じゃあそのバースデイケーキは何処?」

彼女に声に俺は肩を落とす。

「……イジワル言うなよ……」

「イジワルなんかしてないもん。20歳になったんだから。もう大人だもん」

「じゃあ……バースデイケーキは来年。今夜は何か別の物で埋め合わせするよ。何がいい?」


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