プレゼント(Intron crack企画)
「ヒゲ……取ろうか?」

それには答えず彼女は少し笑って首をかしげた。

冷たい風がキャスケットに付けられた十字架を揺らす。

細かい粉雪が彼女の頬に当たって消えた。


視界が急にぼやける。

寒さに少しだけ震える彼女が急に愛おしくて、胸の奥から熱い物がこみ上げてきた。




「愛してる……」


彼女の目が更に細くなり見えなくなる。

< 19 / 20 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop