短い恋、大きな愛
『おはようございます。』
戸の前に立っていたのは義母だった。
『九条様が来てます。きちんとした身なりで客間に来なさい。』
『昨日聞かされたばかりなんですけど…』
『お嬢さんが会いたいとおしゃったので。』
急に来たってことか……迷惑な…
急いでスーツに着替えた。
『急に九条が来たって…』
そう言うと美弥は不安そうな表情になった。
『心配するな。』
美弥の頭を優しく撫でた。美弥は俯きながら頷いた。
ドアに鍵と自分の力で開けにくくした。
…さて、どう断ろうかなぁ…
.