短い恋、大きな愛

『おはようございます。』

戸の前に立っていたのは義母だった。

『九条様が来てます。きちんとした身なりで客間に来なさい。』

『昨日聞かされたばかりなんですけど…』

『お嬢さんが会いたいとおしゃったので。』

急に来たってことか……迷惑な…






急いでスーツに着替えた。

『急に九条が来たって…』

そう言うと美弥は不安そうな表情になった。

『心配するな。』

美弥の頭を優しく撫でた。美弥は俯きながら頷いた。

ドアに鍵と自分の力で開けにくくした。


…さて、どう断ろうかなぁ…










.
< 43 / 56 >

この作品をシェア

pagetop