変態王子とメガネちゃん
…………?!?!
優樹菜は何を言ってるんだ?
俺をかばってるのか?
それとも……
本当にそう思ってるのか?
『そうなの?
王子、大丈夫??』
優樹菜の話を聞いて安西は
途端に表情を変えた。
もちろん、横にいる
健司も………
………今、自分に
置かれている状況がよく
わからなすぎて……
俺は呆然と立ちすくんでいた
『優樹菜は男の人に免疫ない
んだから、体調悪くても
抱きついちゃダメだからっ!』
安西は笑いながらも
厳しい言葉を俺に向けた…
「………ごめん…。
保健室行ってきます…」
俺はいてもたってもいられ
なくなって保健室に
逃げることにした…
『王子様、大丈夫かしら』
『体調不良でよかったわ』
『抱きついたから焦ったけど
そういう理由ならねえ~』
『あの女、ラッキー過ぎっ!』
『高梨王子大丈夫かしら…?』
とりまき達も優樹菜の話を
盗み聞きしてたようで
あちらこちらで俺の話を
している……
――――ギュッ
後ろから誰かに方を捕まれた。
なんだよ?
って振り返るとそこには
優樹菜がいた…