変態王子とメガネちゃん
「ゆ…ゆ…きな……?」
驚いた俺はなぜか優樹菜を
振り切って保健室まで走った
保健室に着いた俺は
先生がいないのをいいことに
ベッドに飛び込んだ。
「はぁ…はぁ……
俺もう死にてー………。」
今まであったなにもかもに
自己嫌悪して俺は萎えた。
『……王子くんッッ!!!』
突然優樹菜が現れた。
あ、足音しなかったぞ?!?!
『な…んで…
逃…げたの…??』
優樹菜は息を切らせていた。
あぁ、
俺を追いかけてきたのかー
なんて思ってたら
優樹菜が泣き出した。
『……ぅ…っ…ひっく…』
「な、、優樹菜?」
俺は焦って優樹菜の涙を拭う
『さ…さ、わ……ら…
なっ…いで…っ…ぅ』
「は、はい」
さっきの一件もあり俺は一歩
身をひいて優樹菜を見つめた
『王ぅ…子く…っん!
本当は…なんで抱きついたり
し、たんで…すか…?』
「……」
俺は何も言えなかった。
俺の頭が今の状況に
ついていけていなかった…
『な、、なんで??』
優樹菜が泣きながら
上目遣いで見てきて
俺は理性が吹っ飛んだ…
「……優樹菜。」
―――――――チュッ
『……んっ……ゃ……』
頭ではダメだと思いながらも
優樹菜にキスをした。
深い深いキスを。
『ぁ………っ…ん……』