変態王子とメガネちゃん
思った通り柔らかい唇を
離さないまま俺は慣れた
手つきで胸へと手をあてた。
――――が、その手は叩かれ
優樹菜が俺の体を思いきり
押して離された。
『はぁ…はぁ…
何………す…る…の…っ?!』
キスに慣れてないのか
息切れしている優樹菜が
愛しく感じた。
『さ…さい…てい!!!
だいっ…きらい…っ…!!!』
優樹菜は泣きながら軽蔑の
目で俺をみてそう言った。
俺が黙っていると優樹菜は
後退りしながら去ろうとした
俺はそんな優樹菜の手を
掴んで引き寄せた。
でもさすがに抱きついたりは
やめといた。
「好きだ。」
俺は告白した。
いつのまにかどうしようも
ないくらいに優樹菜が
好きになってしまっていた
だから嫌われたのは
わかってても言うしか
道はなかった。
いや、嫌われたって
俺は優樹菜を振り向かす!!
今の俺には優樹菜しか
考えられないくらい
好きになってたんだ。