聖夜(クリスマス)の奇跡

たくさん聞きたいことがあったけど、今はそんなことどうでもよかった。 


悠斗に会えたから。 


「顔を上げて」


ふと掛けられた言葉に、ゆっくりと上を向いた。 


悠斗の指先で払われる涙。 

おでこに落とされたキス。


髪の毛を撫でた悠斗の細長い指が、私の顔の輪郭をなぞっていく。 


頬から顎、再び、頬へ戻された指先は、鼻筋や目元を辿り、最後に唇に辿り着いた。
< 19 / 30 >

この作品をシェア

pagetop