紅き瞳に囚われて
「じゃ、早速頼む。嶺、この書類、頼む」

テキパキと事を進める漣。
頭の回転いいな……。

「じゃあ行こうか、涙南ちゃん」

そう言われて木谷の後をついて行く。




「1stクラスって言うのはねぇ〜。嵐が認めた能力がある子たちが入るクラスなんだよー」

現在、クラスに向かって廊下を歩いている。
歩きながら、学園についての説明を聞いている。


そんな時、血の匂いがした。

「…校則違反がいるねぇ」

さっきまでの明るい声は何処へやら。
今の木谷の声は、すっげえ低い。


「……此処かな」

木谷はそう呟くとある教室のドアを勢いよく開けた。
< 12 / 44 >

この作品をシェア

pagetop