紅き瞳に囚われて
「俺は漣 嵐。この学園じゃ、一番偉い」

……自慢かよ!
偉いからなんだっつーの。今更、怖いものなんかない。

「そんな俺に逆らえる奴なんていなかった。お前が初めてだよ、涙南」

理事長、漣は笑いながら、わざと私の耳元で言った。

「ッ!!」

背筋がゾゾゾとする。
顔が赤くなるのが自分でもわかる。

「嶺、涙南は1年1stクラスに入れる」

「ファ、1stクラスですか!?しかし、あそこは!!」

漣の提案に反発する金髪教頭。

?何か問題でもあるのか?

「嶺。お前、私の命令に逆らうのか?」

ギロリと紅い瞳で漣は金髪教頭を睨む。
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