恋 時 計 ~彼はおまわりさん~
『また後で』
おまわりさんの言葉の後に電話を切った。
電話を切った後も、おまわりさんの声が私の鼓膜に残ってる。
「また後で……だって~」
嬉しくて顔がにやけちゃう。
おまわりさんとの電話を切っても、おまわりさんと私は繋がってるんだね。
こんな幸せな朝は初めてだよ……。
鼻歌を歌いながらリビングに行くと、お母さんとおばあちゃんが不思議そうに私を見た。
「学校に行くの?」
心配そうに声をかけてきたお母さん。
その声に即答した。
「うん。今日は平日だもん」
私の返事を聞いたおばあちゃんは突然笑い、呆れたように声をだした。
「やっぱり美樹ちゃんは康子さんの子だね」
「え? どういうこと?」
「お母さんに似て気が強いってことよ」
気が強い?
私が首を傾げると、お母さんが横から出てきておばあちゃんに言った。
「あら、おばあちゃん、それは褒めてくれてるのかしら?」
「どうかしらねぇ」
お母さんとおばあちゃんは、目を合わせて一瞬の間の後笑った。
昨日の夜の泣き腫らした顔が嘘みたいに、二人は楽しそうに笑ってた。