恋 時 計 ~彼はおまわりさん~


おまわりさんの腕が私の体を包み込み、私を膝の上へと乗せた。


どうしよう。

ドキドキして、おまわりさんの顔をまともに見れないよ……。


体が硬直している私に、おまわりさんは悪戯な笑みを見せて口を開いた。


「緊張してるの?」


おまわりさんの一言に、体中が紅潮してしまう。


「緊張……なんてしてないよ。
ただちょっと……」

「ちょっと?」

「恥ずかしいだけ……」


俯いた私の頬に、優しく触れるおまわりさんの大きな手のひら。

その手のひらに誘導されて、私の顔はおまわりさんの方に向いた。



「美樹ちゃん、かわいい」


間近にあるおまわりさんの笑顔に、私の心臓は大きく波をたてた。



かわいいって思われたい……

いつもそう思ってるけど、こんなふうに直球で言われるとなんだか困るよ。



「かっ、かわいくないよ!」

「ううん、すっごいかわいい」


顔を背ける度に、おまわりさんの手が私の顔を反対方向へと戻す。


私は赤い頬を膨らませ、恥ずかしさを隠すようにおまわりさんを睨んだ。





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