恋 時 計 ~彼はおまわりさん~
「怒った?」
「怒った」
「知ってる? 脹れた顔もかわいいんだよ」
「もぉ~~!!」
どんな表情で対抗しても、今のおまわりさんには敵わない。
私の素直じゃない態度は、全ておまわりさんの笑顔に溶かされちゃうんだ。
パシパシとおまわりさんの胸を叩いていると、おまわりさんの手がふいに私の手を捕まえた。
真剣な眼差しに変わったおまわりさんの瞳に、私の胸はドキッと高鳴る。
「もう、離して……」
「離さないよ」
大きなおまわりさんの手からは、もう逃げられない。
おまわりさんの瞳がゆっくりと瞼の奥に隠れ、
さっきまで笑っていた意地悪な唇が、どんどんと距離を縮めてくる。
私は抵抗の代わりに、唇を寄せた。