恋 時 計 ~彼はおまわりさん~
寒い雪空の下に居たおまわりさんと私は、手を繋いでおまわりさんの家に向かった。
おまわりさんの家で、おまわりさんが入れてくれたココアを飲む私。
すごく幸せな私……。
「……ん? どうした?」
「ううん、なんでもない」
隣に座ってるおまわりさんを見ているだけで、心も体も温まっちゃう。
「美樹、なんか幸せそう。
良いことあった?」
「良いこと……?」
私は首を傾げて考えてるふりをした。
本当は答えなんてとっくにわかってる。
おまわりさんと一緒に居るだけで、
それだけで私は幸せなんだもん。
「う~ん、特にないかな……」
「ふ~ん……」
おまわりさんは腑に落ちない笑みを浮かべ、二ヤけている私の顔を覗き込んだ。
もぅ……
そんなかわいい顔で見られたらキスしたくなっちゃうよ。