恋 時 計 ~彼はおまわりさん~


寒い雪空の下に居たおまわりさんと私は、手を繋いでおまわりさんの家に向かった。



おまわりさんの家で、おまわりさんが入れてくれたココアを飲む私。


すごく幸せな私……。




「……ん? どうした?」

「ううん、なんでもない」


隣に座ってるおまわりさんを見ているだけで、心も体も温まっちゃう。


「美樹、なんか幸せそう。
良いことあった?」

「良いこと……?」


私は首を傾げて考えてるふりをした。


本当は答えなんてとっくにわかってる。


おまわりさんと一緒に居るだけで、

それだけで私は幸せなんだもん。



「う~ん、特にないかな……」

「ふ~ん……」


おまわりさんは腑に落ちない笑みを浮かべ、二ヤけている私の顔を覗き込んだ。


もぅ……

そんなかわいい顔で見られたらキスしたくなっちゃうよ。





< 358 / 712 >

この作品をシェア

pagetop