**confection**
ホントになんでこう…脳天気なお姫様なんだろう。
まあある意味、眼中にないと言うか、彼氏を作ろうとは思ってはいないようだからそう感じるのだろうか。
普通、呼び出しされたりしたら、誰だってそわそわしてしまいそうなんだけど。
どうもやっぱり、ももは普通な感覚が通用しないような気がした。
「告られたらどーすんの?」
胸がギュッとして、苦しい。
切ない思いに、溜め息混じりにももに疑問を投げかけてみる。
本音を言えば、行くなと言ってしまいたい。
むしろ、俺が告白してしまいたいぐらいなのに。
そんな俺の気持ちなんて伝わるはずもなく、ももが何の気なしに俺を見る。
澄んだ大きな瞳は、吸い込まれてしまいそうな程、綺麗な瞳だ。
「どうもしない…てゆーか、どんな人かも知らないし……」
「考えてやったりしねえの?」
「…だって…恋する余裕なんて、私にはないから」
苦笑いするように微笑むももに、息が詰まる。
それがどう言う意味なのか、俺は頭の中で様々な事を考えた。
でも、その意味が分かるのは、ももだけだろう。
「ふーん…ま、行けば分かるだろう?」
「うん…どうしよ。なんか緊張してきちゃった」
「…まだ早いだろう」
意識なんてしてほしくない。
そう思いながら、手元のメモに視線を落としているももに、俺はただ視線を向けるしかできなかった。