**confection**
「今日は一段と爆発してんなあ」
「…任せとけ」
宗太がそう言って笑うと、まじまじと俺の頭を眺める。
それはまるで、関心するかのように。
そんな事にも意識なんて回らず、適当に相打ちして頬杖をついた。
このイライラとモヤモヤをどうやっても振り払う事なんてできず、終始一点を見つめる。
すぐ隣では、龍雅がももや宗太に絡みながら賑やかに声が飛び交う。
龍雅や宗太に、てっきりももは呼び出しを掛けられた事を告げるのだと思っていた。
だが、いつまで経ってもそんな話は聞こえてこない。
思わずチラッとももに視線を向けると、ちょうど龍雅から視線を上げたももとばっちりと視線が合ってしまい、飛び上がりそうな程驚く俺。
「どうしたの?そんな怖い顔して」
「怖い顔…?生まれつき」
そう口をついて出た言葉にさえも、溜め息を吐きたくなる。
俺って、そんなに顔に出やすかったっけ。
無意識と言うか、何というか。
どうやら俺は、素直に顔に出るタイプらしい。
爆発している俺の髪型よりも、顔にくいついた龍雅に、これは遅かれ早かれ突っ込まれるな、なんて呑気に考えていた。
「んで?今回はどうした?」
再び龍雅がももに絡み出した所で、宗太が小声で俺を見下ろす。
チラリと視線を上げた先には、笑っているがなんだか迫力のある笑顔で見つめてくる宗太。
「………」
責められている訳じゃないのに、どうしてこう逆らえないのだろう。
観念でもするかのように、小さく手招きした俺は、宗太にだけ聞こえるようそっと呟いた。