バレットフィンク
吐いては飲むと言う繰り返しにタケシは、心底から疲れてしまったらしく、精神面でも同様に疲れてしまった様であった。


そして彼の一週間に亘る前半戦は、憎悪との対峙であった。


メンバー達に対する悪口雑言の集中砲火を浴びせ続け、自分を正当化し続けていた。


しかし、自分に負が無いとは言い切れず、彼は次第に自分自身に疑念を持ち始めて行く…。



「俺は確かに、あいつ等に対して、俺の夢を強引に押しつけていたに過ぎないのではないのか?」



「カオルは傲慢な人間には違いないが、俺程、皆に対して強引に押しつけてはいなかったのも事実だ」



「学の背中を追い続ける事ばかりに執着し過ぎて、あいつ等の気持なんてほとんど考えてはいなかったのは認めたくは無いが、間違いの無い事実に変わり無い…」



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