独眼狼ーワンアイウルフー
『お兄ちゃん言ったよね?お母さんが死んじゃった時、お母さんの分までお兄ちゃんが私を守るって…。ね、お兄……』
エディリアの言葉が不自然なところで、途切れた。
表情を変えぬまま、エディリアはどんどん泥沼に沈み始めた。
「エディー!!?」
レクスがエディリアを引っ張り出そうと手をのばすが、体が動かない。
「エディーッ、エディリアー!!」
レクスは、ただ妹の名を叫び続けた。
肩まで沈みきった時、エディリアが口を開いた。
『お兄ちゃ……助け、て…』
「エディリアァーッ!!」
レクスは千切れんばかりに手をのばしたが、エディリアにはとどかなかった。
沈みきる寸前、エディリアが呟いた。
『私が死ぬのは……お兄ちゃんのせいだから…』