独眼狼ーワンアイウルフー



「うあぁああぁぁあぁっ!!」


弾かれるように、レクスはベットから跳ね起きた。

上半身を起こし、激しく肩で呼吸をする。

汗が滝のように流れ、心臓は暴れ馬のように飛び跳ねる。

呼吸を落ち着かせ、右目を強く押さえた。


……1年前のあの日の夢を見ると、必ず右目が熱を持ち痛みだす。

右目を押さえたまま、レクスが呟いた。


「……エディリア…っ」


左目を閉じ、脳裏に浮かぶ妹に話しかける。


(……俺は約束を破った…、お前を守る事ができなかった…。だけど、俺はお前のために戦う。シンディウスの奴らに復讐をするんだ…。それが、ただの自己満足だって事も…分かってる。…許してくれ…エディリア)


瞼(まぶた)を開ける寸前に見えたエディリアは、悲しそうに微笑んでいた気がした。


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