独眼狼ーワンアイウルフー
オペレーター室を後にした3人が倉庫に足を踏み入れると、先客がいた。
「おー?ジジィ何してんだよ」
ケルベロスの側に、ジアンスが立っていた。
ジアンスの周りには、レクス達には何に使うのかよく分からない道具が散乱している。
ゆっくりとこちらに振り向き、ジアンスがヒヒヒ…と不気味に笑う。
「おぉ、お前さんらか…意外と早かったの」
「……ケルベロスに、何かしたのか…?」
ケルベロスが改造を嫌っている事を知っているレクスは、眉をしかめた。
ジアンスが道具を片づけるためにレクス達に背を向け、呟いた。
「安心せい。儂とて、そこまで非道ではない…ただ最後に右前足の補強をしておったんじゃよ…」
ケルベロスがレクスに言った。
『ジアンス博士の言ってる事は本当だ…。おかげで少し動きやすくなった』
「…そうか」
ケルベロスの口から直接聞き安心したレクスは、ジアンスに頭を下げた。
「…ありがとうございました」
「儂はやりたい事をやっただけじゃよ…ヒヒヒ」
ジアンスは道具を片づけると、さっさと倉庫から出ていった。