独眼狼ーワンアイウルフー



『み、見た事ねぇ機械獣だ!!あんなの知らない…』


気が動転しているのか、負傷したベアの操縦士の言葉はたどたどしい。

とりあえず落ち着けよ、と呟いてレクスの近くにいたベアの操縦士が歩き出そうとした、その時。


─……何かが、崖の上から羽ばたいた。

それが何なのかレクスが理解する前に、羽ばたいた“それ”は負傷したベアの上に飛び乗った。

そして“それ”はそのままベアの首を噛み千切り、爆発を起こす前に飛び降りた。


「な…っ」


一瞬の出来事で、レクスは何も出来なかった。

それは側にいたベアの操縦士も同じらしく、いまだに何が起きたのかうまく理解出来ていないらしい。

ベアを撃破した“それ”は動こうとせず、ケルベロス達をじっと見ている。


……レクス達の目の前にいる“それ”は機械獣だった。

しかし、その姿は今まで見てきた機械獣とは明らかに違うものである。


猫…と言うよりもピューマに近い姿は、体全体が白く金色に光る鋭い両眼。

その白い体から這える、翼。

体を覆う事が出来るのではないかと思う巨大な翼も、白い。

翼さえなければ陸用機だと言えるが、巨大な翼のせいで陸用機か空用機なのか分からない。


< 125 / 241 >

この作品をシェア

pagetop