独眼狼ーワンアイウルフー



自分の席から立ち上がり、霧兎はレクスに問いかけた。


「レクス、これが君の出した答えかい?」
「…はい」


レクスがはっきりと頷くと、霧兎がいつもの様に…にへらと笑った。


「…成長したよ、君は。初めてココに来た時よりも、心が強くなってる」
「団長…」
「それも全て……」


言葉を一度止め、霧兎が続けようとした時…タスクが言った。


「オレらのおかげだ!!」
「祐…あんたねぇ」


腰に手をあて、堂々と言ってのけたタスクにコハクがため息を吐く。

だが、霧兎はゆっくりと頷いた。


「うん、その通りだよ。レクスには仲間が出来た…その仲間が君を強くしたんだよ」
「ま、確かに今は前より柔らかくなったしな。だーっはっはっ!!」


霧兎の言葉に、ケビィンは納得したように大声で笑い始める。

その雰囲気につられてか、他のメンバーも笑い、レクスが困ったようにうつ向いた。


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