独眼狼ーワンアイウルフー
黒い亀の機械獣の操縦士が、笑って言った。
『一人でゲンブに突っ込んで来るなんてな、無謀だぞ』
少しベアを後退させながら、タスクが口を開く。
『ゲンブ…って言うのか、その機械獣』
『あぁ、そうだ。ジーンデーンの奴らにお披露目するのは初めてだな』
『…もう1体、特殊型が来てるって聞いたんだけどよ』
『スザクの事だな。あいつは今頃イーグルを片っ端から殺ってんだろうよ』
あいつは残酷な奴だからなーと呟き、ゲンブの操縦士はまた笑う。
(……ルイっ)
タスクがルイの事を心配し、舌打ちを漏らした瞬間…何かがベアに突っ込んで来た。
『んなっ!!?』
とっさにベアをしゃがませ、それを避ける。
その何かが、ゲンブの尻尾だと思っていたものが…黒い蛇だと分かった。
『へぇ〜。黒蛇を避けたのか…やるなぁ、お前』
『お誉めいただき、どーもっ』
ゲンブの操縦士に、タスクはそう言葉を返した。