独眼狼ーワンアイウルフー



『……あんた、何が―……』
『お前の母…いや、育ての親か。弥生は…まだ生きているのか?』


タスクの言葉を遮り、アルバートがタスクに問いかけた。

その言葉に…タスクは目を見開いた。

弥生。

アルバートが口にした名前は、タスクの父の妹…タスクの育ての親、宮武弥生の名前だった……。


『あんた…っ、何で母ちゃんの名前知ってんだよっ!!』


タスクが叫ぶと、アルバートは楽しそうに呟いた。


『さぁ?どうしてだろうなぁ?』
『……力づくでも、聞いてやるよっ!!』


タスクは声を張りながら、ベアを走らせた。

ゲンブはベアに向け、黒蛇を伸ばす。


『どけぇ!!』


自分に向かってくる黒蛇を掴み、ベアはそのまま足を止めず走って行く。


『まだだ!!』


素手で黒蛇を掴まれた事に驚きつつも、アルバートが声を張る。

もう一本残っている黒蛇を伸ばす。


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