独眼狼ーワンアイウルフー



真っ直ぐに自分に向かって来る黒蛇を掴もうと、既に黒蛇を掴んでいる手と逆の手をのばした時…。


『甘いんだよ、祐っ!!』


黒蛇がベアに掴まれる寸前…ガクッと下に落ちた。

空振りとなったベアの腕の付け根に、先ほどの黒蛇が噛みつき…貫通した。

弱くはない衝撃がタスクを襲う。


『ぅ、うおぉおぉぉおっ!!』


しかし、ベアは腕に噛みついた黒蛇をそのままに…ゲンブに突っ込んで行く。

ゲンブの目の前でベアは地面を蹴り、高く跳び上がった。


『いっけぇぇえぇっ!!』


タスクの叫び声と共にベアは、今も黒蛇が貫通したままの腕を振り上げ…

ゲンブの頭めがけ、渾身の力を込めて……振り下ろした。




―……辺りに、甲高い音が響き渡る。

その音が消えない内に、別の耳障りな音も響いた。


< 192 / 241 >

この作品をシェア

pagetop