独眼狼ーワンアイウルフー
「……どうじゃ?レクス。儂にケルベロスを─…「断わる」
ジアンスに言葉を全て言わせる前にレクスが口を開いた。
「ケルベロスは改造を嫌っている。…そうだろ?」
『……あぁ』
「ヒヒヒ…。特殊型の機械獣の言葉は精神同調した者にしか分からぬのが難点じゃな…」
「いーじゃんっ喋れるだけさ」
「……タスク」
レクスとジアンスの会話に、タスクが割り込んできた。
「俺だってさぁ、ベアと喋ってみてーよ」
「お主のベアは量産型じゃから無理じゃ。……まぁケビィンのアーマードベアじゃったら少しは会話が出来るがな」
ベアはジーンデーン共和国の量産型陸用機械獣。
タスクが乗っているのも、ベアである。
ケチ、と呟くタスクに仕方あるまい、と不気味に笑うジアンス。
「言葉交せるっつったってレクス達程じゃねぇさ」
ケビィンは自分の機械獣、アーマードベアを見上げた。
「俺が話しかけたら一言頷くだけだぜ。レクスのケルベロスやコハクのグリフォンみたいに喜怒哀楽を表さねぇよ」