独眼狼ーワンアイウルフー



レクスの後に続き、ケビィン達もドアに足を向け始めた。

不意に、ケビィンを呼び止める声が響く。


「お父さん!!」


それは、イルムだった。


「イルム、どうした?」


いつも気弱なイルムが、声を張るなんて……と珍しく思ったケビィンは足を止めた。

イルムは、駆け足でケビィンの元に駆け寄った。


「あ、あの……」


言いにくい事なのか、イルムはハッキリと言おうとしない。

仲間達がオペレーター室を後にした頃に、ようやくイルムが口を開いた。


「ちゃんと、ココに帰って来るよね?…お父さん」


イルムの発言に、思わずケビィンは目を点にした。


「突然どうしたんだ?イルム」


そう言って小さく笑うケビィンだったが……暗い表情のイルムを見て、笑うのを止めた。


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