指切りげんまん
「外から悲鳴を聞いたとおっしゃってましたよね?

そのお話なんですが…」

「やっぱりまだ外に人は居るんですか?

和尚の様子から、何か隠したがってるように思えたんですが」

部屋に備え付けのテーブルには七瀬とあたし。
佑はベッドの端に座っている。

一瞬どつこうかと思ったが勝手に口を挟むだろうし、何より体力の無駄なのでやめた。

「えぇ…水守の一族がまだ。

先に昔話をさせて頂きますね」




.
< 23 / 53 >

この作品をシェア

pagetop