君は君のままでいて
緑風は多分、解っていてそんな風に言ってるんだと思うけど。


「イイ、から………ダメなんだ………ってばっ!」


せめてもの抵抗に、首を振って見せて僕は言うんだけど、緑風の右手と唇は、ベッドの上に縫い止められたように動けないでいる僕の身体の上を勤勉に動き回って、僕の意志に関係なく僕を高めていく。


「俺じゃない奴が美樹の身体に刻んだ傷が一番感じるなんて、なんだか悔しいよな。」


その上、そんな勝手な事を言ったかと思うと、僕の唇の中に緑風の舌が差し込まれて来た。


慣れたように口腔内の僕の弱点を暴いては刺激してくる緑風の行動に、僕はまた酸素が足りなくなったような錯覚を覚えて、浅い息を繰り返した。
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