君は君のままでいて
「先刻、親父からメールが入った。
オフクロが会議に入る頃には合流出来るそうだ。
だから、通訳って名目で親父をひっ付けときゃいいんだよ。
暴走を止めてくれるだろうし、まず暴走をさせないようにしてくれるだろ?」


僕達にとっての、ものすごい朗報が緑風の口からもたらされる。


その情報が本当ならお義母さんの機嫌だって悪くならないし、とっても素敵だよ。


「ホン………ト、に?」


だけど。


僕の声は途切れがちなものになってしまっている。


それはすべて、このさわさわと微妙な動きを続けている緑風の手の所為で。
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