君は君のままでいて
「ふふーんだっ!
みいちゃんのいけずぅっ!
美樹ちゃんと私はもう、他人じゃないんだもんねー。」


それでなくても機嫌の悪い緑風の神経を逆撫でするような、信じられないお義母さんの発言に僕は少し頭痛を覚える。


たしかに、他人じゃあないですけどね。


どうしてよりによって、そんな言い方するのかなぁ。


「オーフークーローッ!」


僕を抱き締める緑風の腕にぎゅうっと力が籠もる。


く、苦しい………っ!


「み、緑風………っ!」


緑風の腕をギブアップの合図で叩きながら、僕は苦しみをアピールした。
< 9 / 116 >

この作品をシェア

pagetop