あなたは執事
暇になって
机に鉛筆を突き立てて

コンコンコンコンコン・・・・

と教室中に響くくらいの音で
突いていた




最初は誰がやっているんだと
周りを見回していたやつらも
私がやっているとわかれば
ちらっっとこっちを見て
睨んでくる



ハゲも私がやっていることに気付いたが
こっちを見つめて
ため息をつき授業に戻った




何度も言うようだが私は特別だから
注意はできない




「エノク、まだ終わらないのか?」



「もう少しの辛抱でございます、お嬢様」



しばらくすると授業の終わりを告げる
チャイムが鳴った
一気にうるさくなる教室


ハエが集ってるようだ


私は居られなくなって外へ行った
もちろんエノクは着いてきていた



「エノク、今日はもう帰る」



「はい、承知いたしました
お嬢様」



「やけに物分りがいいな」



「今日のお嬢様はイラついていらっしゃる
疲れが溜まっているんでしょう」





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